日 時:2018年4月20日(金)19:00開演(18:30開場)
場 所:渋谷区文化総合センター大和田 6階 伝承ホール
(渋谷駅西口より徒歩5分 : 渋谷区文化総合センター)
ドイツ・バロック音楽を成熟に至らしめた源流とも言える16世紀後半から17世紀前半の合唱音楽を辿ります。
大バッハを遡る事およそ100年、当時活躍していた3Sと言われる作曲家の内シュッツとシャインの目はイタリア・ヴェネツィアに向いていました。この頃のヴェネツィアはサンマルコ寺院で多用された二重合唱や、教会音楽の制限に捕らわれずに創作できるマドリガーレの発展により、ネーデルランド楽派を凌ぎ音楽の中心になっていました。
シュッツはヴェネツィアの作曲家ガブリエーリの許で学び、モンテヴェルディの最先端の音楽様式をドイツに持ち帰ります。そしてイタリアとドイツの様式の融合を完成させ、後のドイツ音楽の基本的な性格を確立しました。又、シュッツと交流を持っていたシャインは彼から多くの影響をうけ、ドイツバロックの黎明期に貢献しました。
本演奏会はシュッツとシャインの作品を主体に、彼らが手本にしたガブリエーリとモンテヴェルディの作品も織り交ぜ、イタリアからドイツに流れ込んだ様式を辿るプログラムでお贈りします。
モンテヴェルディ:マドリガル集第3巻より「おお春よ」他
シュッツ:イタリアンマドリガル集より 「おお春よ」他
宗教的合唱曲集より 「我らのなりわいは天にある」他
ガブリエーリ:「主をほめたたえよ」
シュッツ:白鳥の歌 より「ドイツ・マニフィカート」
シャイン : 「イスラエルの泉」より抜粋
他